子どもを読書好きにするには?読まない小学生が本好きになった方法

学習・教育・習い事

はじめに:子どもを読書好きに育てたい親心

「子どもを本好きにしたい」と願うのは、親なら誰しも感じることではないでしょうか。
私も娘と息子に、乳児期から読み聞かせをしたり、リビングに本棚を置いたり、絵本をプレゼントしたりと、環境づくりに工夫をしてきました。

ところが、同じように育てたはずなのに、子どもたちの読書量に大きな差が。
長女は本好きに成長しましたが、長男は本にまったく興味を示さず……。


読書好きは育て方だけではない?性格差の壁

長男が本を読まない理由は、「性格」や「好み」によるものが大きいと感じます。
外遊びが大好きで、体を動かすことを優先する傾向があり、本を読むことが楽しいと感じていませんでした。


読書量の差が与える影響とは?

学力への影響

読書習慣のある長女に比べ、長男は読解力の面で差があり、テストの点数や成績に現れています。
算数や理科などの教科でも文章が理解できないと、正しく解くことが難しくなります。

語彙力と理解力の違い

語彙が少ないと、会話でも理解がスムーズに進まず、テレビや映画のストーリーを把握するのも苦手に感じます。
これは、今後の学習だけでなくコミュニケーション力にも関わる大きな課題です。


保健師の視点で考える「読み聞かせ」や「読書」の大切な効果

乳幼児期からの「読み聞かせ」は、情緒の安定や親子の愛着形成にとても大切です。親にとってもゆったりと子どもと過ごすとても大切な時間ですよね。
また、絵本を通して、子どもは語彙を増やし、言葉を通じて物事を理解する力を育てていきます。

さらに小学校以降の読書は、「学力」だけでなく、想像力や共感力、感情のコントロール力を育む要素としても注目されています。

保健師として子育て支援してきた経験からも、読書には「心を育てる力」があり「言葉の発達」にもつながると感じています。

いろいろ試したけど効果がなかった工夫

  • 図書館に定期的に連れて行く
  • 好きそうなジャンル(図鑑・スポーツ・ミステリーなど)を勧める
  • 小学生になってからの読み聞かせ再開
  • 一緒に読書する時間を作る

いずれも最初は少し興味を示しても、読書が習慣化するまでには至りませんでした。


ついに効果が出た!“動画時間”と読書を交換する作戦

ある日、長男が「もっと動画を見たい」と言ってきたときに、
読書した時間だけ動画を見られるルール」を何気なく提案してみました。

驚いたことに、この方法が長男には効果絶大!

ルールの仕組み

  • 読書した分だけ、動画視聴時間をもらえる(例:20分読書 → 20分動画)
  • 動画はテレビのみ(タブレットやスマホはなし)
  • ストップウォッチで読書時間を計測(長男が自主的に実施)

思わぬ成果

読書の楽しさを少しずつ感じてきた様子が見られ、本の内容を話してくれたり、自分で図書館で本を選ぶようになりました。これまで見たことのない、リビングで静かに読書する長男の姿に感動しています。


本当の目的は「習慣化」だった

この方法の目的は「ご褒美のために本を読ませる」ことではありません。
あくまで、「読書を毎日の生活に取り入れる」ことが狙いでした。
結果として、読書嫌いだった長男が自発的に本を読むようになり、読書が生活の一部になってきました。


まとめ:子どもに合った読書習慣づくりを

読書好きに育てるには、親の思い通りにならないことも多いと痛感しています。
でも、子どもの性格や好みに合わせて、楽しいと感じられる仕組みを工夫することで、読書は習慣になります。

📌 読書量=語彙力・読解力・学力の土台
📌 完璧じゃなくても「毎日少し読む」が大切
📌 家庭だからこそ、子どもに合った方法を見つけられる

本好きにさせようと必死だった私ですが、「動画が見たい」から始まった読書習慣づくりが、今では嬉しい成果につながりました。

「うちの子は本を読まない…」と悩むのはあなただけではありません。
私自身も諦めかけていましたが、どんな子にも“その子の読書スタイル”がきっとあると思います。焦らず、親子で楽しみながら、一歩ずつ見つけていきましょう。

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